血液内科

診療科概要

血液内科では、悪性リンパ腫、骨髄腫、白血病や良性血液疾患などの疾患について専門的診療の他、総合内科的素養を生かし診療を行っています。無菌室2室と造血幹細胞移植設備を備え、標準的治療である化学療法、放射線治療、末梢血幹細胞移植等、国内最新の治療を適切、安全に行い患者さんにご満足を頂いています。近隣施設より沢山のご紹介を頂き、年間約200人の患者さんが入院治療を受けられています。

主な対象疾患

• 赤血球系疾患
• 鉄欠乏性貧血
• 巨赤芽球性貧血（悪性貧血）
• 再生不良性貧血
• 溶血性貧血
• 赤芽球癆
• 造血系・リンパ系疾患
• 急性白血病
• 慢性白血病
• 骨髄異形成症候群
• 悪性リンパ腫
• 多発性骨髄腫
• 原発性マクログロブリン血症
• 真性多血症
• 本態性血小板血症
• 骨髄線維症
• 血球貪食症候群
• 出血性疾患
など

検査・治療

悪性リンパ腫

生理検査、細胞診検査などの検査結果を踏まえて確定診断を行います。その後、FDG-PET検査、CT検査、消化管検査、骨髄検査などで病期診断を行います。抗がん剤治療、放射線治療、モノクローナル抗体療法、造血幹細胞移植などの中から、疾患の状態などによって複数を組み合わせて治療を行っていきます。

多発性骨髄腫

検査では、血液検査、尿検査のほか、骨髄検査を行います。また、骨の病変について調べるために、CTやMRIなどの画像検査も行います。治療は、抗がん剤を用いた化学療法や造血幹細胞移植などを行います。骨髄腫は完治が難しいと考えられている病気であり、治療後も病気が再発したり再び進行したりしないように、定期的に通院しながら経過を観察して行きます。

急性骨髄性白血病

血液検査、骨髄検査、腹部超音波検査、腹部CT検査などにより白血病細胞と確認と病型分類の決定を行います。治療は、抗がん剤を用いた化学療法を中心に、造血幹細胞移植が適応となる場合は骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植などの治療法を選択して治癒を目指します。

診療体制

月曜日から木曜日までの午前中、日本血液学会認定血液専門医の医師2名が交代で診療に当たります。
診療体制の都合上、新規の紹介患者さんの受け入れに、ご迷惑をおかけする場合があります。

診療方針

• 高度治療が必要な患者さんは九州大学病院等専門施設と連携して治療に当たります。
• 患者さんのご希望を聞きつつ病状に合った治療法を選択し、チーム一丸となって治療を行います。
• 治験や臨床試験等に積極的に参加して、血液疾患治療の発展に努めています。

認定・指定施設

• 日本血液学会認定血液研修施設
• 日本内科学会認定教育関連病院
• 日本がん治療認定医機構認定研修施設

地域の先生方へ

リンパ節腫大、原因不明の血液数値異常、血液疾患の疑いなどがございましたら、当科までご紹介ください。
ご紹介は地域医療連携室を通じて予約を取っていただくようお願いいたします。

若手血液内科医・専攻医の先生方へ

当院は元々臨床研修では医学生に人気のある病院で、専攻医の先生の内科医としての幅広い臨床力・内科専門医取得、血液内科医としての専門的臨床力・血液専門医取得が同様の丁寧な指導を通じて取得できるものと思います。また勤務先を検討されている血液内科医の先生にとっても当院は血液内科にしてはプライベートな時間も十分取ることができるので、仕事と生活のバランスの取れたQOLの良い勤務医生活を送れるものと思います。みなさまのご応募をお待ちしています。