地域医療支援病院とは
現在の医療制度は、地域の医療機関が役割分担をし、医療資源の有効活用を行うことにより「医療は地域で完結させる」を目的としています。 この地域医療の中心的役割を担う病院が「地域医療支援病院」です。当院は、2008年4月1日付で地域医療支援病院として福岡県知事より承認を受けました。
地域医療支援病院は、地域の病院・診療所のかかりつけ医師から、より詳しい検査や入院、手術などの専門的な医療が必要と判断され紹介された患者さんに対して適切な医療を提供します。症状安定等後は、逆紹介により地域のかかりつけ医師に受け持っていただきます。また、地域の医療従事者の方へ各種研修会などを行っています。
地域医療支援病院の役割
紹介患者に対する医療提供
かかりつけ医などから紹介された患者さんを積極的に受け入れています。また、一連の治療などが一段落し症状が安定した際は、かかりつけ医に紹介させていただきます。
救急医療の提供
二次救急病院として、休日や夜間、急病など緊急の場合、救急患者の受け入れを行っています。
施設、医療機器、設備等の共同利用
近隣の医療機関からの依頼を受け、CTやMRIなどの医療設備を用いた検査の実施を行っています。また、入院病室に紹介元かかりつけ医が来院し、当院の主治医との共同診療により、今後の治療方針などを検討する開放型病床も有しています。共同診療により、患者さんにとって安心安全でより質の高い医療を提供することができます。
医療従事者に対する研修会の実施
地域の保険医療及び福祉機関の医療従事者を対象に、症例研究会や勉強会などを開催しています。要望に応じて、他の医療機関や市民センターなどに出向いてショートレクチャーを実施する「春ヶ丘健康宅配便」も実施しています。