乳腺外科のご紹介
乳癌に対する治療は局所制御するための外科療法と放射線療法、および病態に応じた薬物療法(化学療法、分子標的治療、ホルモン療法)を組み合わせることが必要で、高い専門性が求められます。手術は、術前画像検査や生検により癌の広がりや性質を診断して術式を決定しています。画像診断に関して、2018年10月より80列MDCT、および高い空間分解能の拡散強調像が撮像可能なMRI装置が導入されております。放射線療法についても、2019年2月より強度変調放射線治療(IMRT)も可能な最新のリニアック装置導入によって、より精緻な放射線療法が可能となっております。薬物療法は、ホルモン受容体発現、HER2発現、増殖能(Ki-67)などの生物学的特性などを基にして、日本乳癌学会の乳癌診療ガイドラインのみならず、アメリカのNCCNガイドラインなど最新の情報に沿って行っています。乳癌の化学療法は効果が高い反面、強い副作用が出る場合も多数みられます。化学療法が安全に施行できるように、がん化学療法看護認定看護師を外来化学療法室に配置するなど、きめ細やかに対応しております。
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