院内で全ての必須研修を完結でき、プライマリ・ケア習得に適した医療機関です。
当院は、内科・外科・小児科・産婦人科・精神科を院内に有するバランスの取れた公的総合病院であり、特定の診療科に偏らない幅広い分野での研修を実施しています。
プログラム紹介
バランスの取れた診療環境で学ぶプライマリ・ケア
当院の研修は将来どの科を専門にしても役に立つ、特定の診療科に偏らない基礎的で幅広い研修を目的としています。
院内で全ての必須研修を完結でき、専門性の高い疾患まで多彩な症例を経験できる環境で、プライマリ・ケアに必要な診療能力を身につけることができます。
臨床研修プログラムについて
プログラムの特色
バランスの取れた公的病院
当院は、臨床研修に必須な5つの主要な診療科(内科、外科、小児科、産婦人科、精神科)をすべて院内に有するバランスの取れた公的総合病院です。地域の医療機関との連携により、高い患者紹介率と専門性を保持し、急患センターの設置で24時間切れ目ない救急医療の充実を積極的に進めており、プライマリ・ケアの習得に適した医療機関といえます。
内科系、外科系合わせて約18の学会研修認定施設であり、将来の各専門医取得にも有利な病院です。各診療科カンファレンスも充実しており、 症例・研修発表、また講師を招いての講演会などを定期的、積極的に行っています。
バランスの取れた臨床研修
当院の研修は将来どの科を専門にしても役に立つ、特定の診療科に偏らない基礎的で幅広い研修を目的としています。臨床研修の内科24週、 外科8週の研修は専門診療科に細かく分割せず、研修期間を通して責任指導医1人につき1人の研修医を受け持ち、内科医・外科医としての 臨床医の基礎的素養を広く偏りなく指導します。内科の24週間は指導医と共に毎週の新患外来、エコー外来、新患プレゼン等を行い、また専門疾患は専門医と共に診療しバランスの取れた研修を行っています。
以上のように工夫された環境下の研修プログラムで、研修医の方に好評を得ています。
研修理念
医師としての人格を涵養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学および医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷または疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付ける。
研修医Voice
患者さんとしっかり向き合い、考察しながら診療できる
初期研修医 2年目
当院の研修は症例数をひたすらこなすのではなく、担当患者数が多すぎないよう調整されているため患者さんとしっかり向き合え、深い考察をしながら診療できます。指導医の先生方が常に傍にいるため、安心感はもちろん、知識や技術、患者さんへの接し方などを間近で吸収できます。
精神科身体合併症など、多彩な症例を経験できる
初期研修医 1年目
将来は小児科か精神科に進みたいと思い、NICU を有する周産期医療や精神科にも強い当院を研修先に選びました。内科研修では各専門科を偏りなく広く経験できますし、精神科も充実しているため精神疾患を合併している症例を診ることもできます。院内の雰囲気の良さも知ってほしいです。
見守られる安心感があり、実践的な手技が経験できる
初期研修医 1年目
専門診療科に分かれていない半年間におよぶ内科研修では、短期間では遭遇することができない希少な症例なども診ることができます。また、常に上の先生方が傍にいるため、手技なども安心して実践的にどんどん経験することができ、幅広いスキルを着実に修得することができます。
国立病院機構での臨床研修について
国立病院機構では、全国140病院のネットワークを活かし、交流の場としての「若手医師フォーラム」や、所属病院とは異なる病院に一定期間留学できる「NHOフェローシップ制度」など、充実した研修環境を整備しています。国立病院機構での臨床研修について、詳しくは以下のガイドブックにてご確認ください。
国立病院機構 研修医・専攻医等募集ガイドブック
研修コース
希望に合わせた柔軟なローテーション
ご本人の目標や希望に合わせて柔軟にローテーションを選択でき、地域医療に貢献しながら高い診療スキルと幅広い診療経験を習得することができます。
ローテーションについて
- ローテーション
- ローテーションの順序・期間は各人の希望、研修医数、各診療科の受入等を考慮して適宜調整する。
- 1年次必須研修科目
- 内科、外科、救急、一般外来を基本研修科目として研修する。
- 2年次必須研修科目
- 精神科、地域医療、小児科、産婦人科を各4週研修する。
- 選択①、②
- 下記研修科目以外の選択科研修期間は、上記で不十分と思われる科目の研修にあてるか、研修医が希望するその他の研修を行う。
小倉医療センター研修プログラム(基本コース・定員 4名)
小倉医療センターでの2年間の研修
1年次(小倉医療センター)
- 内科 24週※
- 救急 12週
- 外科 8週※
- 選択(1) 1ヵ月
2年次(小倉医療センター)
- 小児 1ヵ月※
- 産婦 1ヵ月
- 精神 1ヵ月
- 地域 1ヵ月※
- 選択(2) 8ヵ月
※ 一般外来4週以上を含む
- 内科は血液、肝臓、呼吸器、消化器、糖尿病内分泌代謝、循環器、一般と偏りなく症例を担当する。
- 外科は一般外科の研修を原則とする。
- 救急は、麻酔科、HCU研修を含む
- 選択①は、原則として外科、小児科、産婦人科、精神科、整形外科、眼科、皮膚科、放射線科、病理診断科より選択する。
- 地域医療は、管内の診療所、療養病床を持つ施設(在宅医療を含む)にて研修する。
- 選択②は、原則として当院の診療科より研修医の希望に応じ選択する。
救急は協力病院(健和会大手町病院)での研修を選択でき、内科では協力施設(霧が丘つだ病院)を選択することが出来る。
ただし、1年次・2年次研修項目が不十分な場合はこの限りではない。
協力型九州大学病院研修プログラム(オプションコース・定員 2名)
1年目は小倉医療センターでの研修、2年目は協力型九州大学病院での研修
1年次(小倉医療センター)
- 内科 24週※
- 救急 12週
- 外科 8週※
- 小児 4週※
- 産婦 4週
- 精神 4週
2年次(九州大学病院)
- 必修 4週
- 選択 40週
- 地域 4週
※ 一般外来4週以上を含む
協力型久留米大学病院 産婦人科研修プログラム(オプションコース・定員 2名)
1年目は久留米大学病院での研修、2年目は協力型小倉医療センターでの研修
1年次(久留米大学病院)
- 内科 8週
- 内科 8週
- 内科 8週
- 救急 8週
- 外科 4週
- 選択 4週
- 麻酔 4週
- 選択 4週
2年次(小倉医療センター)
- 精神 4週
- 地域 4週
- 小児 8週
- 産婦 32週
募集要項・処遇
臨床研修医 募集要項
- 応募資格
- 医籍登録者または医師国家試験合格(見込)者
- 募集人数
- 5名
- 募集方法
- 公募(マッチング参加)
- 応募必要書類
- ・当院指定の履歴書(PDF)
・卒業証書、または卒業(見込み)証明書
・成績証明書
・CBTの結果 - 出願締切
- 2024年8月中旬
- 選考方法
- 面接
- 選考日
- 2024年8月下旬
- 選考場所
- 小倉医療センター
- 応募窓口
- 〒802-8533 福岡県北九州市小倉南区春ケ丘10-1
国立病院機構 小倉医療センター
600-kensyuui@mail.hosp.go.jp
医師臨床研修担当まで
臨床研修医の処遇
- 勤務条件
- 非常勤職員・週35時間勤務
勤務時間 8:30~16:30(休憩 12:00~13:00)
時間外勤務:なし、研修医室:あり - 給与待遇
- 月額:1年次 340,000円、2年次 350,000円
当直手当:1年次 2回/月、2年次 3回/月 - 公的保険
- 厚生労働省第二共済組合/雇用保険/厚生年金
- その他の処遇
- 健康診断:年2回
損害賠償保険:個々で加入 - 外部研修活動
- アルバイト:不可
学会研究会等への参加:可
学会研究会への参加費用の支給:有 (BLS、ACLS、NHO関連研修など)
病院見学
有意義な2年間の学びのイメージが持てるように
将来当院で臨床研修を希望される医学生の皆様の病院見学を適宜実施しております。
当院に在籍中の臨床研修医の生の声を聞く機会を設けています。ぜひ病院見学にお越しください。
医学生向け病院見学のご案内
- 見学日程
- 12月18日(水) 14時
- 持参品
- 白衣、名札、フェイスシールド、必ずマスク着用でお願いします。
- 留意事項
-
- ロッカーはありますが更衣室はございませんので、ケーシーやスクラブ等はなるべくお控えください。
- 駐車場のご準備はできませんので、車での来院はご遠慮ください。
- 学生課へ病院見学への参加許可をもらってください。(文書による許可証等の提示は必要ございません)
- 当日は必ず検温を済ませ発熱等、体調に異常がみられた場合には必ずご連絡ください。
- アクセス情報
- 交通アクセスページへ
病院見学スケジュール
- 14:00~15:00
- 病院施設概要説明
- 15:00~16:00
- 院内見学
- 16:00~17:00
- 当院の研修医の方との懇談
病院見学お申込み・お問い合わせ
- 3~5日のうちに確認のメールを返信いたします。
- Gmailアドレスの場合、返信メールが届かない場合があります。返信メールが届かない場合はご一報ください。
- 学会等で医師が不在となる場合、ご希望日の変更をお願いすることがございますのでご了承ください。
研修体制等
医師の地力を着実に獲得できるよう病院全体で育てる
担当指導医がメンターやコーディネーターとして、個々に合わせてプログラム内容やスケジュールを調整しています。病院全体で研修医を育てる風土で、アットホームな雰囲気も魅力です。
研修責任者より
必修研修の内科24週、外科8週は一人の指導医が担当し、細切れの研修ではなく系統だった基礎的知識、 手技を各科の一員として研修します。小児科、産婦人科、精神科といった必須研修も出張せず院内で落ち着いて研修ができ、 研修医には好評を得ています。オーソドックスな研修を落ち着いた雰囲気で受ける事が出来る総合病院です。興味がある方は、ぜひ一度見学に訪れてみてください。
研修医より
多くの方に支えられながら
当院の研修医2年目です。国家試験に受かっただけでそれ以外は皆目分からないまま初期研修がスタートしました。最初は本当に仕事ができず、看護師さんから何を聞かれても「すみません、上の先生に確認します・・・」と弱々しい声で、電子カルテの使い方もおぼつかず、検査オーダひとつ満足に出せない、そんな状態でした。先生方の後ろをウロウロと追うだけで精一杯な時期もありましたが、どの科を回ってもそんな私を責めることなく親身にご指導くださった先生方のおかげで、少しずつですが前に進めました。
月単位で色々な科を回り続け、その度に学ぶ内容や病棟などでの人間関係がめまぐるしく変わっていく中、常に変わらない支えとなったのは、やはり同期や先輩の研修医の仲間たちです。静脈路確保の練習と称して互いの腕を刺しては血腫を作りあい、お腹や首にゼリーを塗りたくってはエコープローブを当てあい、カンファレンスでの症例プレゼンテーションや日々の病棟業務のあれこれに至るまで、励まし励まされながら切磋琢磨できる環境がありました。
こうして目の前の1日を何とか乗り越えているうちに、あっという間に1年経って研修生活も折り返しの今、当院で学んだあれこれを1年目の先生方に伝えながら、自身も2年目としてさらに成長できたらと考えています。当院は、熱心な指導医の先生方の元、自分のペースで伸び伸びと成長できるあたたかさが自慢の病院です。ぜひ一度見学にいらして、当院の雰囲気を感じてください。
臨床研修の管理体制
プログラム概要
- 名称
- 初期臨床研修プログラム K-10
- 病院管理者
- 院長 山下 博徳
- 研修管理委員長
- 副院長 吉里 俊幸
- プログラム責任者
- 教育研修室長 生野 久美子
研修の管理
- 臨床研修教育責任者:病院長 山下博德
- 研修の管理は臨床研修管理委員会が行う。
研修目標の達成の評価
研修目的達成の評価は、研修中および各診療科研修修了時に行う。評価はPG-EPOCによる評価と指導医、医師以外の医療スタッフ、および研修医自身(自己評価)の評価を参考に、臨床研修管理委員会で行う。
一年次でローテートした診療科での目標達成が不十分と判定された場合は二年次に選択科で未履修項目の再履修を行う。
研修終了の認定
研修修了の認定は臨床研修管理委員会の判定をもって病院管理者、臨床研修教育責任者が行う。
修了者には認定証を発行する。
研修終了後の採用
研修終了後は、個々の選択した診療科・専門分野に応じ、専門医等の資格・キャリア取得を視野に入れ、大学病院・関連医療機関・行政機関等への所属のための援助・協力を行っている。診療科によっては当院でのレジデント(後期研修医)としての採用を考慮する。
医師臨床研修お問い合わせ
医師臨床研修に関するお問い合わせは、医師臨床研修担当までメールにてご連絡ください。
小倉医療センター 医師臨床研修担当