国立病院機構 小倉医療センター

  専門外来

アレルギー 外 来

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診 療 内 容

当院のアレルギー外来では、食物アレルギー・気管支喘息・アトピー性皮膚炎を3本柱とし、その他にも、様々なアレルギー疾患及び呼吸器疾患の診療を行っています。アレルギー疾患は、互いに合併することが多く、患者さん一人一人に応じて、総合的にアレルギー疾患を診ていきたいと思います。

主 な 対 象 疾 患

食物アレルギー

(食物依存性運動誘発アナフィラキシー、口腔アレルギー症候群、消化管アレルギー含む)

気管支喘息

アトピー性皮膚炎

アナフィラキシー

食 物 ア レ ル ギー

 食物アレルギーは、アレルゲンとなる食物を食べて、蕁麻疹、口腔の違和感、咳、呼吸困難、嘔吐などの症状を呈し、アナフィラキシーショックまで起こすことのあるアレルギー疾患です。2000年代初めころは、食物アレルギーの管理の基本は、原因となる食物抗原を除去しつづけ、成長とともに治るのを待つ時代でした。しかしながら、食べることで腸管内において食物へのアレルギー反応を抑える免疫反応が起こることがわかってきました(経口免疫寛容といいます)。そのため、完全に食物を除去することを避け、食べられる範囲で食べていく指導法へと変わってきました。現在はガイドラインでも食物アレルギー診療の基本は「必要最低限の食物除去」と「症状誘発時の適切な対応」とされています。

「必要最低限の除去」を行うためには、食物経口負荷試験が必要となります。これは、実際にアレルギーを起こすものを食べて、症状が出現する量を見つけるために行います。「症状誘発時の適切な対応」とは特に迅速な対応を求められる「アナフィラキシー」を重要視し,重症な症状が誘発された際には速やかにかつ適切に対応することを指します。

当院では、1歳未満の乳児から負荷試験を積極的に行い、管理栄養士と連携し、「必要最小限の食物除去」をめざした、栄養指導を行っています。

気 管 支 喘 息

 気管支喘息は、発作的に空気の通り道(気道)が狭くなることで、咳や息を吐くときにヒューヒュー、ゼーゼーという笛のなるような音(ぜん鳴)が認め、呼吸が苦しくなる状態(発作)を繰り返す病気です。

 喘息の治療の目標は、「症状がない状態を保って普通の生活を送ること」、「肺の機能が正常であること」です。喘息をよい状態に保つことが、大人への持ち越しを防ぐ最もよい方法と考えられています。喘息の予後には「治癒」と「寛解」という言葉を使います。寛解は、薬を使わなくても症状が出ない状態です。治癒は、薬をやめてから 5 年以上、症状がない状態です。治療によって症状が落ち着いても、すぐには治療を中断せずに、定期的に受診して、呼吸機能検査などで喘息の状態を適切に評価しながら治療を継続することが将来の治癒につながります。

当院では、血液検査やレントゲン写真、肺機能検査、運動負荷試験、気道の炎症や過敏性を調べる検査などを用いて喘息を診断し、患者さんそれぞれの発作の頻度や重症度を評価し、長期管理薬を導入していきます。喘息は発作の治療だけではなく、ふだんからの予防が重要で、適切な治療を行えば、喘息患者さんのほとんどは普通の生活を送ることができます。

ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎

 アトピー性皮膚炎の症状は、かゆみの強い慢性湿疹で、よくなったり、悪くなったりを繰り返しながら長く続くことが多いです。アトピー性皮膚炎を起こしてくる原因はさまざまで、年齢層によっても個々によっても違いがあります。

治療の基本は、以下となります。

当科では、外来で、正しいスキンケア指導、適切なステロイド治療の指導を行ってまいります。

診 療 科 よ り

新患、再来ともにすべて予約制となっています。

【初診】 火曜日午後

【再診】 火曜日午前、金曜日午後

開 業 医 の 先 生 方 へ

 近年、早期の完全除去の回避が早期の耐性獲得へとつながることが徐々に明らかになってまいりました。食物負荷試験も1歳未満の乳児から行う時代と変わってきました。食物アレルギーが心配で離乳食が進まないお子さんや、アレルギー症状が心配で完全除去を継続しているお子さんがおられましたらご紹介いただけますと幸いです。管理栄養士と連携し、耐性獲得まで責任もってフォローさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

小児科 河原 隆浩

診 療 体 制 (外 来)

外来診療担当医 時間

小児科医師

安成 大輔

午前
午後

小児科医師

米良 智子

午前
午後

診 療    初診

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