国立病院機構 小倉医療センター

細菌検査部門
細菌検査室では、感染症の原因である微生物を検出し、その菌にはどんな薬が効くのかを調べています。また、ICT(感染制御チーム)に参画し、 院内での薬剤耐性菌の検出状況には特に注意を払っており、院内感染防止対策にも取り組んでいます。
主に以下のような検査を行っています。

 一 般 細 菌 検 査 

一般細菌検査は最終結果報告まで平均3~4日かかります。目的菌によってはさらにかかることがあります。

 塗 抹 検 査 

検体をスライドガラスに塗り、染色して顕微鏡で観察する 検査です。形や色により、どのような菌がどの位いるのか を調べます。

培 養 ・ 同 定 検 査

検体を「培地」という細菌にとって必要な栄養素を含む寒天 に塗り、細菌を発育させ、その細菌の名前を調べる検査です。

 薬 剤 感 受 性 検 査 

感染症の原因となっている細菌ごとにどんな薬が効くのかを調べる検査です。

 抗 酸 菌 検 査 

抗酸菌とは、結核菌と非定型抗酸菌(非結核性抗酸菌)に大きく分けられます。結核は空気感染で拡大するため、 当検査室は安全キャビネットを備えています。抗酸菌検査は最終結果報告まで8週間かかります。

 塗 抹 検 査 

Ziehl-Neelsen染色と蛍光染色を行い、顕微鏡で抗酸菌の 有無と菌量を観察する検査です。

 培 養 

抗酸菌用の培地で培養します。 最終判定は8週後になります。 なお、抗酸菌の同定・薬剤感受性検査、遺伝子検査は 外部委託しています。

迅 速 検 査

前述の細菌培養検査と比べて操作が簡便で、対象の菌やウイルスであれば1時間以内に判定可能な「迅速検査」という検査があります。 当院で行っている迅速検査は、以下の通りです。
  • A群溶連菌抗原検査
  • RSウイルス抗原検査
  • アデノウイルス抗原検査(咽頭、角膜)
  • ノロウイルス抗原検査
  • ロタウイルス抗原検査
  • アデノウイルス抗原検査(便)
  • 尿中肺炎球菌抗原検査
  • 尿中レジオネラ抗原検査
  • CDトキシン検査
  • マイコプラズマ抗原検査
  • インフルエンザウイルス抗原検査
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