国立病院機構 小倉医療センター
精  神  科

初めて精神科を利用される皆さまへ

▼ は じ め に

  • 当センターは、消化器内科と消化器外科が密に連携を組んで診療にあたることにより消化器の患者さんの診断、 治療をよりスムーズに行うことを目的として開設されました。
  • "医療こそ、質の高さとともに心が求められる真のサービス業である"との認識のもと、 主役である患者さんに納得していただける治療を心がけています。
  • 精神科は他の診療科と比較して、受診するのに抵抗があることの多い診療科だと思います。 いざ受診することを思い立つと、さまざまな心配が頭をよぎることがあるかもしれません。
  • しかし受診することが必要だと思って受診をしたならば後悔するようなことはまずありません。 受診された方が治療によって良くなると、「早く来ればよかった」と言われることは少なくありません。

▼ 受診する病院の選び方

  • 精神科の診療を行っている施設は、精神病院、診療所(開業医)、総合病院が主なものです。 精神病院については怖い人がいて、鉄格子や古い建物があってと、よいイメージがないかもしれませんが、 実際療養されている方はほとんど物静かな方ばかりです。
  • また最近ではあちこちで古い病棟が改築されつつあり、 どの病棟もこれまでの精神科病棟のイメージを一変させる程に入院環境が整っています。
  • 精神科の開業医も増えています。 心療内科と標榜している場合もありますが、もともと精神科を専攻していた方が大部分です。 総合病院にも精神科があります。北九州市内には精神科を持つ総合病院が5か所と大学病院が1か所あります。
  • このうち入院治療のための病棟を持っている総合病院は当院と大学病院だけです。 通院治療でよい場合には、精神病院、診療所、総合病院にそれぞれの特徴はありますが、いずれでもよいことになります。 入院治療が必要な場合には精神病院が中心となり、一部の入院を当院や大学病院が行っています。

▼ 精神科での一般的な診療内容

  • 受診されますと、相談の内容を中心にお話をお聞きしてから必要があれば身体診察や検査をいたします。 これらの結果から総合的に判断した後に、ご本人やご家族の方と相談をして今後の治療の方針を決めます。
  • 治療は薬を使う場合とカウンセリングだけの場合がありますが、多くの場合はどちらも併用することになります。

▼ 精神科で使用する薬について

  • 薬についてはその副作用を心配する方が多いものです。 「薬を飲むとぼけるのではないか」「肝臓を悪くするのではないか」「一生止められなくなるのではないか」といった心配です。
  • 薬を飲むと人によっては眠気やだるさが強くでる方がいます。 この時は「ぼーっ」とした感じになりますが一時的であり、薬を中止するか、変更することで元にもどります。 何年にも渡り長期に服用したとしてもこれが原因でぼけることはありません。
  • アレルギー反応で肝臓障害を起こす確率は他の薬と変わりありません。 薬の飲み始めにこの問題がなければ、長期間服用しても肝臓を悪くすることはまずありません。 心配ならば年に1、2回の血液検査を受ければ十分だと思います。
  • 病気によっては高血圧や糖尿病の方のように一生薬を続けることが必要な場合があります。 そうでない場合、良くなったならば少しずつ薬を減らしていくことで薬をやめることができます。
  • ただしストレスの原因が続いている場合や精神的な不調に陥りやすい性質をご本人が持っている場合などは 少し長く服用することもあります。
  • 薬の減量や中止については医師とよく相談してください。
前ページへ戻る
ページのトップへ戻る